下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

今週のお題「大移動」

今週のお題「大移動」

真ん中の子供が働いていたところ。
この実家から230km、車で6時間かかる町でした。
その子が、病気で手術をするので入院、手術、退院のたびに駆けつけました。
病院の先生の話があると言うと、軽トラックで走りました。

日帰りで12時間の運転をするときもありました。
お腹の細胞を取り出して、検査したら悪性だとわかり、もっと大きな手術になると。
そこで、当人が選択したのはセカンドオピニオンでした。
そして実家のある県の大学付属病院に移り手術することになりました。

仕事もやめて、実家に引っ越すことになったので、軽トラックで家財を運びました。
一回で終わらずに、雨の中二回往復しました。
全部で片道230kmを何往復したか、数え切れないほど行き来しました。

当時はスマートフォンを持っていなかったし、軽トラにはナビもついてない。
運転することは嫌いではなかったし、高速道路は金がかかるので下道を走りました。
道案内は、自宅で中古の数千円で手に入れたノートパソコンとグーグルマップを使いました。

左折、右折、要所要所はストリートビュースクリーンショットで保存しました。
写真の数は20枚ぐらいになったかな。
そのノートパソコンは車のシガーライターから電源をひいて動かしました。
時々、止まって写真と実際の道を照らし合わせながら走りました。

数回往復するうちに、いつの間にか完璧に道は覚えてしましました。
最近の大移動といえばそのことを思い出します。

山道を深夜に走ったりすると、鹿の赤ちゃんがはねられて死んでいるのを見たりもしました。
もうあれほどの大移動を軽トラで何回も繰り返すようなことはないだろうし、する気も起きません。
でも、せっかく覚えた道を、また用事があればゆっくりと走ってみたいです。