下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

老いるならOILを交換しましょう。

ただの洒落ですが、続けましょう。
老いると時々、町なかでOILの切れたジジイを見受けたりする。
あっ、あのジジイめ、キレている。
そんなの怒っったら焼け付くよ。
エンジンにOILが回っていないから切れやすいんだ。
ある程度老いたら、きれいで澄んだ、少し粘度の低いサラサラのOILに変えなきゃ。

老いることの良いところは、人間の3大欲望からゆっくり放たれることかな。
食欲、睡眠欲、性欲など、他にも金銭欲、出世欲もそうか。
そんな多くの欲望を、上空から俯瞰的に見られるようになる。

若いうちは、さまざまな欲望の中でのたうち回るしか無かった。
それが、老いることで距離をおいて、離れてみることができる。
素晴らしいじゃないですか、老いるということは。

還暦をすぎると、だいたいそんな達観できる気配を感じる。
特にスポーツ選手の世界では、還暦どころかもっと早く欲望から解き放される。

しかし、達観するまでが最も遅いのが政治の世界でしょう。
彼らは、いつまでも強欲の渦中から離れることはない。
金欲、名声欲、先生、先生と呼ばれることを欲する先生欲。
多くの政治家は、死を迎えるまで強欲の中で死に絶える。

一般人にとって、老いるということはなんと素晴らしいことだ。
ある法師の言葉に、住まいは牛車に乗るぐらいでちょうどいい。
小さな庵を山中に建てそこを住処とする。
足るを知るということか。

老いたらOILを交換しましょう。