下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

間違うということ

高齢の人なら知っているかもしれないけど。
昔の表計算でマルチプランという名前のプログラムソフトがありました。
インターネットもない、MS-DOSフロッピーの時代です。
そのあと、ロータス123が現れて、そして今のエクセルに落ち着きました。
たぶん今のエクセルより高性能な表計算ソフトは出てこないのでしょうね。

私が表計算ソフトを使っているときに、ちょっと驚いたことがありました。
それは、ある関数があることにびっくりしたのです。
その関数は@RNDという関数なんです。
ランダムのRNDですから、でたらめな数字の値を出しなさいということです。
それまで私は、機械というものは、同じ命令に対して同じ出力をするもの。
そう考えていました。
ところがこの関数は、デタラメを出力せよという関数でした。
この関数から、機械やプログラムというものは、デタラメもできるんだと驚いたのです。

いまchatGPTが話題になっています。
そして、その出力には間違いがあるので全部を信じてはいけないとか言われています。
生成AIについても、無からものを生じて形を表すものだと言われています。
無からかどうかはわかりませんが、ビッグデーターから作り出すということでしょう。
人間だって、間違いを犯すから人間なんです。
ヒューマンエラーがその最たるものです。
ということは、AIも間違えるから人間と同じではないでしょうか?

この世の中に、絶対的な真実は存在しないのかもしれないです。
ブロックチェーンやNFT(非代替性トークン)との対立になりますが。
量子コンピューターが使われると、暗号もイタチごっこになるかもしれないです。

このまえエッセイストが、AIに下手な絵を描けと命令すると描けないでしょう。
そう言っていたようでしたけど、意外と描けるかもしれません。
アイドルでも、ブス(可愛くない)アイドルのイメージを出力せよと命令すれば作れるかもしれないです。

今後のAIの進化には興味が尽きることはないようです。
AIが間違って人を殺しました、ということのないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
近頃は、多分無理だと思うようになりました。
彼らは、でたらめも、間違いもできるんですから。