下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

変だ、クラスター源が蛇口だったなんて。

交通局によると、大江戸線では昨年12月15日以降、
江東区の同じ庁舎を使う運転士ら計39人の感染が判明。
大江戸線は12月27日から今月11日まで、運行本数を
通常の7割程度に減らしていた。
庁舎には始発電車の乗務に備えて運転士が泊まり込んでいる。
保健所からは「歯磨きの際の唾液が付着した手で蛇口を触れた
ことにより、感染が広まった可能性が高い」との指摘を受けたという。

 これまで国内では、たくさんのクラスターが発生した。
そして、そのほとんどが、呼気からの飛沫感染が感染源だった。
そんなニュースの中で、はじめて「モノ」を介した感染がこのニュースだ。

もしこれが事実なら、もっと多くの不特定多数の人が利用する公衆トイレなど。
電車のつり革、ドアノブ、手すりなどは、もっと注意が喚起されてもおかしくない。
それに、今はどこの職場でも、家庭でさえ手指用アルコール消毒が整っている。
それらが運転席の近くにも置いてあっても不思議ではない。

彼らの職場でも、アルコール消毒は日常的に行なわれたと思う。
なのに、ある程度の限られた運転士のクラスター源が蛇口だったのか。
この保健所は、これは極めて稀有なクラスターの感染源だと思わなかったのか。

保健所が、まず一番先に疑うべきは、人から人への感染だったはず。
運転士らの使う、ロッカールームとか、休憩所とか、食事をする場所とか。
多分そっちのほうが、これまでのクラスターから推測すると可能性は高いはず。
ウイルスは目に見えないのに、どうやって蛇口にたどり着いたのか。
蛇口からぬぐった試験物を培養して、判明したのかどうかは知らないけど。

どうも腑に落ちないニュースだと感じました。