下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

シンゴジラ

シンゴジラという映画が流行っているらしい。
それもいい大人がどうして怪獣映画なんかを面白がるのだろうか。
昭和の時代は、大人になったら漫画なんて読まなかった。
ましてやゲームなんてするわけがなかった。
そんな大人が、今は子どもと同じレベルに成り下がった。
世の中が平和で、苦労することもなく、容易な生き方ができるようになったからか。
昔のような、学生運動ストライキもする必要はなくなった。
この世にある憂いも、正義もいらない。
小さな安逸を求めて、閉じこもる。
その独房から解き放つために、またゲームを使っておびき出す。
大きな理想を失い、いや必要としない社会。
誰もが、小さな幸せの中でくつろぐ。
それでいいじゃないか。
何を怒っているの、おじさんは。
ハハハ、いいんだよそれで。
これからは、バーチャルの中で生活したらいい。
ケガもしないし、誰も傷つかない。
戦争だって、バーチャルでやればいい。
欲望も満たされるし、ハイ、ピース。
でも喉の渇きと空腹は満たされないなぁ。
シンゴジラのシンは、新と真と神だって。
いや、ただそれだけ。