下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

看取り

今日は老人介護施設の訪問だった。
母は三途の川を渡らずに帰ってきた。
軌跡が起こった。

あの日、最後の日だと覚悟して夕方駆けつけた。
看取り介護の日が始まった。
介護室に、何日も泊まり込んだ。
出血も続いていたが、次第に止まった。

しかし口からの食事もできない。
点滴の毎日が続いて、看取り介護も続いた。
子供が交代で看取りを続けた。
その結果、最悪の状態を脱した。
今日は、しばらくぶりの訪問だった。
親子三人で過ごすことができた。

終末や看取りについて考える。
意識はしっかりしているので、まだいいのか。
施設には、胃ろうの入居者が多い。
でも、私たちは胃ろうを拒否している。
枯れるように、眠るように安楽で静かな終末を望む。
点滴があまりにも長く続くようなら、考え直す。

昔は、点滴なんてなかったのだから。
苦しむようになったら、点滴も拒否するつもりだ。