下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

病気にならないと健康のありがたさには気づかない。l

病気をしたときに健康のありがたさが身にしみる。
よく、そう言います。
本当にそうだと思います。

これを日本の経済に当てはめて考えてみました。
一番元気があったのは、バブルの弾ける前だったでしょうか。
あの頃私は、この国はついにユートピアを作ってしまったかのようだ。
そう思えるほどの好景気でした。

そしてバルブは弾け飛びました。
どうして日本の経済学者たちは、弾ける前の風船から少しずつ空気を抜くことができなかったのでしょうか。
経済を専門とする学者たち誰もが、そのうち弾けることに気づかなかったのでしょうか。
これまで日本から、経済学者の誰もノーベル賞をもらった人がいない。
なるほどと頷けます。

今の日本の経済は、どうにかして日本を病気にしようとしているかのようです。
物価を2%上げる必要があるという。
日本円の価値を下げて円安になるようにしている。

バブルの頃は、外国の商品がとても安くで輸入できた。
その舶来品を国民誰もが享受できた。
ところが今は逆だ。

外国の人達が、日本の製品は安い、日本に行って買い物をしようという状況だ。
経済的な弱者はエンゲル係数が上がり、商品の値段が高いと感じている。
しかし、国の方策はもっと物価上昇を進めようとしている。
物価を高くしないと経済は良くならないと言っている。
給料は下がり続けている。

このような経済を見ると、一度この国を重篤な患者にしたいのではないか。
景気の減退から、好景気にするには一度落ちるところまで落とさないとならない。
景気が落ちて、多くの人が困りだして初めて景気が底を打ち、持ち直す。

この世界はすべてが波で構成されている。
景気ももちろん、波である。
どこかで波のベクトルを変えなければならない。

景気が悪くならないと、景気の好循環は起こらないということだ。
今は景気を悪くしている状態だ。
もっと景気の悪さは続くだろう。

波のベクトルが変わってゆっくりとした景気上昇が見えてから政治家はいう。
これから景気は少しずつ良くなりますから。
どうです、私達の政策は間違っていなかった。
すべて景気の改善を数値が示していますと。