政治も透明性を高めよ。
日本という国は個人を大事にして成り立った国ではない。
昔から、全体主義の国である。
組織のピラミッドを大事にして、頂点に存在する人には絶対服従する国民性を持っている。
先の戦争でも、部下が上司に意見を言うなんてことはまずない。
もしも意見のようなことを上司が耳にしただけで、ビンタが飛んで来る。
そして、頂点に君臨する天皇を利用して、あのような悲惨な戦争があった。
そんな日本の組織体質を今でも保持しているのに、安倍総理が前川氏に言ったらしい。
直接わたしに言えばよかったのに、などと答えたらしい。
なにおか言わんやです。
昔ほどではないが、現在の日本は今でも全体主義を貫いている。
会社のためなら、なんでも我慢せざるをえないような風潮が残っている。
だから、残業にしても隠すことは当たり前だった。
これまでもずっと電通のような大会社でも、当たり前のように全体主義が大手を振ってきた。
全体主義の社会の中においては、忖度なんて当たり前で、それ以上のことさえ何事もなかったように行われている。
だから今の政治組織の中でも、トップの気持ちを推し量って部下が動くことは普通のことだ。
ところが、会社の場合、そのような内部統制のシステムとして内部通報制度が作られた。 これによって、会社のコンプライアンスを守ることが大事だと受け入れられるようになった。
しかし、政治の中では未だに全体主義だけが独り歩きしている。
政治の中にあっても、おかしいことはおかしいと、声を上げられるようにするべきだと思う。
それに、人事権まで掴まれては、どんな違反や犯罪行為があっても誰も声を上げることはできない。
このことが政治を大きく歪めている。
今後は、政治組織の中でも、官僚制度の中でも、内部から不正や犯罪を通報しても罰せられない、通報制度を導入するべきだと考えます。