下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

男やもめの大晦日

さて、どうして過ごしましょうか。
出演者の名前も知らないから、紅白歌合戦を見てもしょうがない。
ふざけきった、お笑い番組を見る気にもならない。
こんなことなら、もっと美味しそうなアルコールでも買っておけばよかった。
仕方ないので、いつもの安い甲種焼酎に芋焼酎を割って飲むとするか。
美味しい酒は嫌いではないけど値段が高い。
寒い冬は独りで暖かく寝るために、また、ほろ酔いを楽しむために飲んでいる。

近頃ノンアルコールが売れているみたいだけど、あれを飲む人の気持ちがわからない。
酔わない酒を飲んで何が楽しいのか、さっぱり判らない。

むかしの酒飲みは、その辺を理解していたようで昭和の頃もノンアルコールが売り出された。
しかし、昔の当時の人達には売れなかったので、その商品は自然消滅した。
そして今の時代になって、受け入れられるようになった。
僕は、夕食は取らない。
晩酌だけで済ます。

むかし働いていた頃、先輩たちが飲んでいた頃、腹減ってきたのでおにぎりを頬張っていた。
すると先輩からひどく怒られた。
まだ酒宴が続いているのに、俺達を差し置いてご飯を食べるとは、とんでもないとこっぴどく怒られた記憶があります。
今になって思うのだが、お酒は空きっ腹が美味しい。
たぶん、早く酔いが回るからだと思う。
お腹がふくらんでいると、飲みたいという欲求さえも生まれない。

このようにいつの間にか、本当の呑兵衛になってしまった。
今のところ体調を壊してもいない。
むかし、泉重千代という高齢の老人がおられた。
彼の長寿の秘密は、お酒だと本人がのたもうた。
それを聞いて、やっぱり酒は百薬の長なんだと思うことにした。
これからも、適量を永く飲み続けられたら幸いだ。

今日の大晦日も、ひとり手酌で楽しむことにしよう。