下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

重たい問題

今回のバングラディシュ事件について思うことを書いておきます。
まず犠牲になった方々やご家族、関係者に対して心からお悔やみ申し上げます。
人の役に立つために、それも国境を越えて頑張っておられた人たちになんと酷いことでしょう。
人間とは、悪魔にもなるし、天使にもなる。
今回の加害者達は、まるで催眠術を掛けられたようだ。
自分の命までかけて、他人の命を残虐に奪うなんて。
完全にいかれている。
9.11が起こった時、どうしてアメリカがこんなにも嫌われなければならないのか。
多くの人がそう思ったはず。
なのに、ほとんど何も変わらない。
今回の事件でも、どうして日本人を含む外国人がこんなにも憎まれたのか。
あの、加害者である若者たちを後ろで洗脳して犯行に駆り立てた者たち。
その根源となる理由を見つけて、力を使わずに対応するというと、誰もが甘い。
そんな対話の出来る相手ではないという人がほとんどだ。

たぶんそうなんだろうけど、自分たちの命まで捨てて戦う理由は何かある。
私たちが理解できない、もっと酷いことが、もっと悲しいことがあるはず。
それを力で潰そうとしても、無理のような気がする。
ほかのことは、力より対話を尊重するというけど、テロだけは力で解決しようとする。

本当の彼らは、苦しんでいる。
悩み苦しんでいる。
罪のないものを無差別に殺して、何が楽しいだろうか。
ただ、追いつめられているから、負ける闘いを繰り返しているはず。
追いつめられ、苦しんでいる意味を聴くことはできないことか。

犯行のあと、犯行声明をネットで叫んでいる。
そこに言葉があるのに、この多くの人類の誰をも語り掛けれないのだろうか。
ただ、絶望しかないというのだろうか。
またどこかで、同じことが繰り返されるだけなのか。