下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

人工知能に思う。

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人工知能が人間と囲碁で戦ったり、小説まで書いたりするらしい。
知能がどんどん人間に近づいてきているのでしょうか。
人工知能と人間を戦わしても、人工知能が勝つのは当たり前だと思います。
戦わせるなら、人工知能と、人工知能を作った人と戦わせてみたら面白いと思いますね。
または、人工知能を2つ作って人工知能同士で戦わせるとかしても面白いはず。
戦いの回数を重ねると、2つの人工知能の勝率に差が出てくるのでしょうか。
それとも、イーブンに終わるのか。
僕がどうして人工知能のほうが、人間より強いと思うのか?
そのことについて書いてみたいと思います。

むかしまだパソコンが珍しかった頃。
マルチプランというソフトがありました。
そのあとロータス123というソフトが出てきました。
そして、いまはEXCEL一辺倒ですが。
これらの表計算ソフトに、@RNDという関数があります。
最初この関数を知った時に、びっくりしました。

このソフトは、デタラメができるんだ!
デタラメの数値を表せることに、驚愕しました。
これまでパソコンは、人間の命令に対して計算をする。
それが当たり前だと思っていました。
ところが、デタラメをしなさいと命令すると、それもできるのです。

これって、すごくないですか。
では、パソコンとじゃんけんをしてみることにしましょう。
すると、パソコンはグー、チョキ、パーを偏らずに出してくると思います。
でも人間は、回数を重ねると、重ねるほど偏って出してくると思うのです。
その出してきたデーターをコンピュータが分布図によって、把握したとします。
例えば、相手のこの人はチョキが多いということを把握すると、コンピューターはグー、の頻度を増やせば勝てるでしょう。
このように、均等にランダムが可能な人工知能と、それができない人間と戦ったら、人間が負けるのは当然です。

いまだに、僕は@RNDの関数がどうやってデタラメを出力しているか、その仕組みは知りません。
もちろん今の人工知能は、もっと複雑なシステムに成っているのでしょうけど。
もうひとつ知りたいのは、人工知能が学習する過程で変わってくるのかどうかということ。
例えばおなじペッパー君でも製造番号の違いで性格のようなものが生まれるのかどうか。
うちの娘の同級生に、一卵性の双子がいました。
クラスの友達は、すぐにその2人を区別できるのですが、担任の先生はできなかったらしいです。
いつも一緒にいると、その双子の違いがすぐにわかるのですね。

むかし聞いた話ですが、ニホンザルの研究をしていた日本の研究家たちは、いつの間にか印を付けなくても、個体の認識ができるようになった。
しかし、外国の猿の研究家たちは、最初に各々の猿の個体に印を付けて研究を始めたとか。

でもいまは、日本の研究家に倣って、識別できるようになったらしい。
このように、ペッパー君を複数動かして接していると、識別できるようになるのでしょうか。
もし、そこまで人工知能が進んできていたとしたら、怖いような気もしますね。
気の短いペッパーくんや、口の悪いペッパーくんがいたり、仏のような優しいペッパーくんがいたり。
皮肉のうまいペッパーくんになっていたりとか。

やがて彼らが、個性を発するようになったら、もう機械じゃないでしょう。
人権に対する、ロボット権を主張するようになるかもしれません。
人工知能の進歩が進むと、少しずつ恐怖も生まれそうです。