下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

役に立たない年金制度

今の公的年金制度

公的年金制度は、いま働いている世代(現役世代)が支払った保険料を仕送りのように高齢者などの年金給付に充てるという「世代と世代の支え合い」という考え方(これを賦課方式といいます)を基本とした財政方式で運営されています。

ひとり親の場合。

ひとり親家庭で3人の子育ての父子家庭には当時、児童扶養手当もなかった。ひとりでの子育ては、収入も少なく年金も支払えず全額免除を受けていた。その結果、年金の受け取りは満額受給者の1/3になると年金定期便で知らされた。

夫婦共働きの場合。

夫婦共働きで、大手企業のお隣さんは、企業年金もしっかり納めてこられた。そして、夫婦の生活を重視するため、子供は作らずに優雅な現役生活を送ってこられた。それにより、受け取れる年金額も、夫婦で暮らすには十分すぎるバラ色の老後が約束されていた。

現役世代の視点

しかし、現役世代の子供から見ると、自分の親への年金は少なく仕送りされ、もう片方の現役世代のいなかった人への仕送は多くなる。
社会に出てから、親孝行をしたかったのに、今の年金制度はそうなっていないので納得がいかない。

そんな年金制度なら、自分たちも、子供を作らないほうを選ぶ。
そうすれば、老後の暮らしはバラ色が待っていることになるのだから。
しかし、そうなれば国の少子化はもっと進むことになる。

新しい年金制度のありかた

新しい年金制度は、子供の数、すなわち現役世代の数に比例して、老後の年金額が増える制度にするべき。老後にバラ色の生活を送るためには、子供をそだてよう。そうなると当然少子化も終わり、高齢者を支える分母の数も増えてゆく。