下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

ある年寄りの戯言

ちょっと強めの寒波が来たぐらいで、こんなにもバタついている知的生物。
はたして、この知的生物は知的と言えるのだろうか。
これまで、産業革命からさまざまなものを作り出してきた。
それなのに、人間同士がテロと言われる言葉の殺し合いを不断なく続けている。
だから、ちっとも知的ではない気がする。

これほどまでに、多くの知識や技術を開発してきたのに、一方では何も解決していない。
解決していないどころか、後退しているような気さえする。
たぶん、この世の善と悪の量は、一定の量が決まっていて不変なのではないだろうか。
その二つの塊が、わずかに行ったり来たりしているような気がする。

地球の温暖化と言われても、今回のような、やや強い寒波も存在しやってくる。
そして、夏になれば熱波が襲い、熱を排出する体力のないものから死んでゆく。
この自然の前には、ヒトは知的でも何でもない。

同じ生物でも、昆虫などはちっとも自然環境に左右されない。
冬眠できる生き物も、同じように自然環境になじんでいる。
彼らこそ本当の知的生物ではないだろうか。

ヒトはいつの日か、自分たちで作った科学を御ししきれず、終わりを迎えるだろう。
その終末に向かって、毎日一生懸命、歩みを速めている。
そんなことにも気づかずに、自分たちを知的だと信じて疑わない。

先の戦争が終わったら、一時的に反省した。
しかし、時間がたつにつれて、また戦争への備えを始めようとしている。
そんな生き物の、どこが知的だというのだろうか。
もっとヒトは、地球上に生きる、他の生物に学ばなければならない。