下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

原始的な喜び

本当に師走かな?
そんな感じのする今年の季節。
それに毎年のことだけど、年中行事のない我が家。
それにボーナスをもらった記憶は20年以上前のこと。
むかし、あんな時があったんだよな。

でももうなにも要らない。
ほしい物もない。
米と、味噌と、野菜があれば良い。
ときどき卵と豆腐を食べれたらそれでいい。
のどが渇いたら、水を飲む。

宇宙から由井さんが帰ってこられました。
第一声は重力や風の心地よさでした。
毎日感じている地球人には、その心地よさは実感しません。
頭では理解できるでしょうが、実感が伴わないでしょう。
地面に立っている清々しさ。
ときどき頬を撫ぜる風の爽やかさ。

むかし山を歩いていた頃、毎日が雨だった。
朝から晩まで土砂降りの雨の中の山道を歩いていた。
そして、とある山小屋の軒先に入った。
その時に、感じた。
体が雨に打たれないということはこんなにも心地よいものなんだ。
その時、雨に濡れないということに幸福感を感じた。

重力にしろ、風にしろ、雨にしろ。
普通感じないものに喜びを見いだせる。
空気がうまいとかも。
空が青いとかも。
原始的喜びは、感じた者勝ち、なんだよな。