下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

時間をただ消費しているだけ。

介護の世界で働くことになった。

介護される人たちのほとんどはただ意味もなく生きているかのよう。

毎日、毎日、何年も、何年も。

少しずつ老いながら食べて、排泄して眠って起きて。

その繰り返し。

年金を消費しながら、死を迎えるまで生きらされている。

何か生むものは見つからないか、探してもなにも見つからない。

ひょっとしたら贅沢の極限でもあるのかもしれないが虚しい。

誰もが歩む道なのかもしれないけど寂しい。

その周りをまるで何事も無かったように振舞う、介護の人たち。

気づいたら慣れてしまった。

最初の出勤日の心労たるや、どこに行ったのだろう。

 人は何のために生まれて、どのように死ぬのか残された時間は非情だ。