下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

年を重ねるということは

老人ホームで働くようになって思ったけど。

年を重ねるということはいろんなものを失ってゆくことになる。

体力とか、歯とか聴力とか食欲、性欲など失うことばかり。

何かひとつぐらいは年を重ねることで得るものは無いのだろうか?

と考えるが、思い浮かばない。

いまどき経験なんてものは何の役にも立たなくなってきているし。

時代は刻々と変化してゆく中で、昔はこうだったなんて嘲笑の材料にしかならない。

だから唯一得られるものは諦観ぐらいのものしかなくなってしまったのだ。

そして、これから自分もその諦めの中に足を運ぶことになる。

老いて耳も聞こえず、声も出なくなりいつの間にか自分を表現できなくなる。

でも僕はこのパソコンを使って、死ぬまで己の意思を表現してゆくつもりだ。

僕がまもなく老人ホームにもネット環境が必要になると話したら、笑われてしまった。

しかし僕もあと何年かしたら最後は老人として介護されることになるだろう。

そのときには絶対ネットの環境だけは必要とする。

子供たちと連絡しあい、画像の共有化をするにしても一番大事なツールとなる。