下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

素直さにも程がある。

今働いている施設の入所者はみんなとても優しいのです。

先日もリハビリに4名の入所者の人を車にのせてゆきました。

そのうち、車椅子は二人、あとの二人は歩ける方。

車から車椅子の方を下ろして、玄関に止めていた車を駐車場に移動しなくてなりません。

だから僕が車を止めてすぐに戻ってくるので、車椅子の方は動かないでください。

そう言って駐車場に向かったのですが、戻てみると二人ともそこにはいません。

やっぱり思ったとおり、歩けるひとが一人ずつ車椅子を押してリハビリ室に向かわれたのでした。

その後リハビリも終わって、迎えに来てくださいという電話があってリハビリ室に階段を登って行ってみたらもう誰も見当たりません。

いつの間にか二人の車椅子を押して、歩ける方がエレベータで降りて行っていました。

すぐあとを追っかけてやっと間に合いました。

ところがこの二人の行為が後ほど問題になりました。

たぶんこうゆうことだと思います。

原則としてリハビリを受けるひとが他のリハビリを受けるひとを介助してはならない。

といったような決まりに僕が従わなかった。

だから今後は僕が一人でみんなを介助しますので、勝手に車椅子を押してゆかないようにと、お願いすることにしました。

このなかには夫婦の方もおられて、歩けるご主人がご婦人の車椅子を押してゆくようなことが常態化していました。

でもこれからはそれも断ることになるし、そのためには入り口でも待ち時間も長くなります。

なかなかそう簡単には行きません。

僕はこの新しい介助の仕事をしているとき、ときどき一人の介護者が二台の車椅子を操っているのを目撃しました。

そのときは、おっ、かっこいいなあ。僕は早くあのような技術を身に付けたいとその時思ったものでした。

しかし、たぶんこの行為も間違った行為だと今回のことで気づきました。

やっぱり安全のためには、ひとり一台の車椅子を担当するべきなんじゃないかと。

いくら時間がかかっても、人手が足りないといっても安全が優先するし。

まだまだこれから介護の仕事を通じていろんなことを体験するでしょう。

そんな毎日を楽しみにしながらブログを書いてゆきます。