下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

グローバル化もいいかげんにしろ。

娘がアイフォンを失くした。
不特定の人が出入りするデパートで友達と遊んでいた。
いつの間にか、いつも右手に持っていたはずのアイフォンが消えていたという。
すぐ届けを出して、探してもらったがでてこない。

数日待ったけど、ダメだった。
むかしの日本なら、紛失したら殆どそのまま帰ってきていた。
よく聞いた話が、財布を忘れたけど、中身がそのままで届いたちいう話。
それがこの日本人だけの社会ではデフォルトだった。

携帯の代理店に言ってその話をしてみると、近頃置き引きが多いとのこと。
ちょっとそこに置いて、作業をして手を伸ばすともうそこには無かった。
そんな話が近頃増えているらしい。
ではその手にしたアイフォンはどうするのでしょうか?
そう聞いたら、中国に送られているのだという。

世界中の国の垣根が低くなってくる。
それがグローバル化であるなら、犯罪の数だって世界の平均に近づいてくる。
むかしの日本の犯罪数と比べるなら、明らかに増加していると思う。
もちろん、置き引きなんて外国では犯罪のうちに入らないのかも知れない。
世界標準で言うなら、そこに置いていたのが悪い。

犯罪に遭うような無防備な行動を取った被害者にも大きな責任がある。
今後は、そんな日本社会になることは明らかである。
背中にケチャップをかけて、背中に何かついてますよ。
そう言われて、頭を下げながら感謝している日本人。
そしてコートを脱ぐと、財布を取られても気づかない。

これがブローバル化なのだ。
もう昔の日本には戻れない。
世界の標準化なのだから受け入れろという。
そんな社会を僕らは望んでなんかいなかった。
でも、もう過去には戻れない。