この地球上にはある限られた量の富しかないわけだ。
その限られた量の富をこれまでは欧米で所有していた。
たとえば100しかない富のうち、欧米が70を所有していた。
それによってあるレベルの生活を営んできた。
しかし、近年になって富の移動が始まりだした。
70を占めていた欧米の富が新興国を含むアジアのほうに移ってきた。
そうなると欧米の富は目減りして70あったものが40ぐらいになってきた。
残りの60ぐらいが新興国やアジアに回ってきた。
しかしこれまで、富を謳歌していた欧米は貧しくなるのを嫌う。
だから、そっちにある富を少し融通しなさいというのが今の世界の金融現状ではないでしょうか。
でも、この富の移動はそう簡単には治まらないと思う。
さて、日本はどうなるだろうか。
先の大戦が終わりどん底まで落ちたが、そのあとV字回復を成し遂げた。
そして世界最大の債権国家となった。
いま財政赤字が莫大だというけど、その赤字は日本の中だけの赤字である。
対外的な赤字ではない。
しかし日本も少子高齢化によって成長の芽は摘まれ、成熟へと移りつつある。
周囲を見渡すと、新興国に囲まれている。
その新興国の影響を受けることによって、ソフトランディングが可能ではないだろうか。
周辺の影響を受けることで、急速な衰退にはいたらないと思われる。
いま日本は、この国をもっと高く評価していい。
あまりにも自虐的になりすぎることが国民のマインドに影響を与えている。
もっといまの日本のことを誇りに思いましょう。
世界はいま未来が見えずに閉塞感でいっぱいです。
その閉塞感を打破できるのが日本なのかもしれません。
日本流の発想をもってすれば、世界を救うことができるかもしれないと思います。
震災で、津波で大きな傷を負いました。
でも日本人の血の中にはこれまで繰り返して受けてきた災難に対する抵抗力が潜んでいます。
どんな困難にも負けない冷静さ、秩序を守る力があります。
そうゆう力を世界に広げてゆけば、きっと未来は開けます。
誇りと夢を持ってがんばりましょう。