下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

ついに潔癖症におちいった日本の政治

以前、日本の政治は賽の河原政治だといった。
賽の河原に餓鬼たちが一生懸命小石を積んでいる。
そろそろ積み上がった頃にどこから鬼が来てその積み石を壊してしまう。
そういったことの繰り返しがいまの日本の政治だといった。
でもそうではなかった。
鬼なんかが出てきて壊すのではなく、餓鬼同士で壊し合いをすることがわかった。
鬼なんか必要ないのだ。

そして、その壊し合いの理由というものがほんのちょっとした理由から始まる。
その石は丸くないとか、こっちのそばに落ちていた石だとかいう些細なことで始まる。
綺麗に洗ってない石を使ったとか、汚い手を使って積み上げた石だとか。
そうするとどっから見ても完璧な積み石なんて永久にできることはない。
そんな理由で、相手の積み石を壊しにかかる。

いまの日本の政治は、そんなジレンマに陥っている。
そのうちに、世界のマーケットの餌食になって日本の富が流出してしまう。
マーケットは常に大きな地震を待っている。
ただ待っているだけではなく、その地震をどうにか起こそうとしている。
資本主義は大きな地震や津波の力を利用して成り立つからだ。
すでに日本の国債の格付けを動かすことで、その準備は始まっている。

いまここで、対策を講じないと日本は危ない。
やれ与党がとか、やれ野党がとかそんなことを言っている場合ではない。
国全体でまとまらないと大きな地震や津波が日本に及ぶ。
これは天災ではなく、明らかに人災となる。
その人災の原因はこの国の国民である。