下り坂を楽しもう

人生を折り返して、下り坂も終わりに近い爺の戯れ言

老いた父子家庭の試練

新政権になって父子家庭にも児童扶養手当が出ると期待していた。
しかし、年をとってから子供をもうけた人は、支給されないということがわかったのです。
その理由は、児童扶養手当公的年金との併給はできないからと。
僕が3人目の子を授かったのは40歳半ばでした。
そして1年もしないうちに家内は天国に行きました。
だから、男ひとりで乳幼児3人を育ててきました。
しかし、そんな状況では仕事を続けることはできませんでした。
長年働いた職場も辞めることになりました。

そして、あと2,3年したら60歳になろうとしています。
ねんきん定期便も届いて、60歳になれば年額60万が支給されるとのこと。
これでやっと少しは生活が楽になるかなとひそかにそう思っていました。
ところが、調べてみたら年金をもらうことで児童扶養手当は支給されないということが分かりました。

60歳にもなると、新しい仕事は見つかりません。
体力的も、視力も衰えて採用してくれる職場は見つかりません。
一番下の子が高校卒業するまであと6年かかります。
二番目の子も高校卒業するまであと3年かかります。

祖父や、祖母が育てることになれば「親族里親制度」を利用できるとのこと。
しかし、実の親にはなんの制度も残されていないのです。
新政権の誕生で喜んだのもつかの間、ぬか喜びでした。

老いてから子供を授かったのが悪かったのでしょう。
心の中で、子供たちに謝って、どうにか生きながらえる方法を模索したいと思います。
広いインターネットの中でも、こんな状況に置かれている人はほとんどいないでしょう。
声も上げられない、弱小の少数派にはどうせよというのでしょうか。